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複数社からの借金(多重債務)で苦しい場合は債務整理で解決

借金もひとつであればそれほど返済に苦しむことはないでしょう。返済計画も立てやすいですし、返済額もそれほど無理な額にならないケースが多いですので、問題になることはあまりないでしょう。
基本的にキャッシングやショッピングローンなどは計画的に利用することができれば、とても便利なサービスです。使い方によってはもっと生活を豊かにすることもできるでしょう。

しかし、近年では金融サービスを利用しやすくなっています。そのため、ついつい使いすぎてしまうという方も少なくありません。
特に、複数社からの借金が重なると、毎月の返済額もかなり大きくなってしまいがち。そのため、支払いが難しくなってしまうというケースも少なくありません。

そこで、こういった複数社からの借金を解決するための手段のひとつが債務整理なのです。

多重債務とは

複数社からの借金が重なった状態のことを多重債務といいます。しっかりと返済をすることができるのであれば、基本的にいくつの会社からでもお金を借りることは可能です。
実際に、複数の消費者金融や銀行、信販会社などを同時に利用しているという方も多いでしょう。
また、最近では銀行のキャッシュカードやお店のポイントカード、会員証などにもクレジット機能やキャッシング機能がつけられていることもありますので、それほど利用することはなくても、複数のカード契約をしているという方もいらっしゃるかと思います。

このように、簡単に複数社からお金を借りることができることから、最初は一社からのみの借入であっても、急にお金が必要になってしまった場合や、大きな買い物をする際に、平行して他の借入をしてしまうというという方が増えているのです。

ひとつひとつの毎月の返済はそれほど多くなくても、それが2つ3つと重なっていけば毎月の支払額はどんどん膨らんでいくことになります。
その結果、生活が圧迫されてさらに借金をすることになってしまう…そんな悪循環に陥ってしまうと、あっという間に借金の額は膨れ上がってしまいます。

それでもまだ、なんとか毎月のやりくりができていればいい方です。しかし、返済ができなくなってしまうと、厳しい取り立てを受けることになりますし、強制執行によって財産や給与、銀行口座などが差し押さえられてしまう可能性もあります。

そんな事態に陥ることを防ぐための手段が債務整理なのです。とはいっても、債務整理にもいくつかの種類があります。それでは、具体的にそれぞれの方法で複数社からの借金を整理したケースについてお話しましょう。

複数社からの借金を任意整理した時の例

まずは、任意整理のケースです。この方法はその名の通り、任意で整理する債権を選ぶことができるという特徴があります。裁判所を通す必要はなく、司法書士や弁護士などの代理人を通じて、債権者と直接交渉をするという方法です。

複数社からの借金がある場合、最終的に返済しなければならない額もわからないといった状況になっている方も少なくありません。
代理人に任意整理を依頼すれば、直接債権者に取引状況を確認した上で整理し、再計算してもらえますので、自分で特別な手続きをする必要もなく、ほとんど手間はかからないといってもいいでしょう。
それでは、具体的にどのように解決されるのかを具体的にお話しましょう。

例えば、A社に20万円、B社に150万円、C社に30万円の借金があったとします。そして、毎月の返済額がA社に10,000円、B社に50,000円、C社に20,000円だったとすると、合計で80,000円となります。
任意整理をすると、この返済計画を立て直すことが可能です。このケースの場合、借金の総額は200万円です。任意整理の場合、返済期間は最長で5年間ですので、これを60回の分割にすると利息分を含めたとしても毎月の返済額を35,000~40,000円に減らすことができるのです。毎月の返済額がおよそ半額となりますので、かなり楽になるでしょう。

また、交渉によっては利息の一部の支払いが免除されるというケースもあります。もちろん、大幅に借金の額が減るというわけではありませんが、返済しやすくなることは間違いないでしょう。

ただし、借金の額があまりに多く、収入が少ない場合は5年間での返済は難しいことから、任意整理による解決はできません。
ひとまず、大まかでいいので自分の借金の総額を考えて、5年間ですべて返済可能なのかを考えてみましょう。

複数社からの借金を個人再生した時の例

続いては個人再生です。こちらは裁判所を通じて借金の減額を行うことを目的とした債務整理の手段のひとつにあたります。
多重債務によって借金の額がかなり膨らんでしまった状態の方に行われることが多い方法です。
前述の任意整理による借金問題の解決が難しい場合、最初に検討すべき方法ともいえるでしょう。

個人再生の最大のメリットは、借金の額を原則として5分の1まで減額できるという点です。また、自己破産とは違って不動産やマイカーといった財産を処分する必要もありません。

それでは、具体的な複数社からの借金を個人再生したケースの例を考えてみましょう。

A社に200万円、B社に300万円、C社に500万円の借金があったとします。合計で借金の額が1000万円になります。この額を5年間で返済するとなれば、毎月の返済額は最低でも20万円近くになってしまいます。もちろん、収入や生活の状況によっても異なりますが、返済はかなり厳しいものとなるでしょう。
個人再生の場合、負債額が500万円以上1500万円未満の場合、実際に返済することになる額は5分の1の200万円となります。これを最低弁済額といい、原則として3年間で払うことになるのです。単純計算で、毎月の返済額は55,000円程度ですので、それほど無理な額ではないでしょう。

複数社からの借金を自己破産した時の例

最後が、自己破産をしたケースについてお話しましょう。
自己破産の場合、原則としてすべての借金の返済が免除されます。なので、借金の額にかかわらず、返済しなければならない額は0となります。

とはいっても、債務整理の中でも比較的デメリットの多い方法ですので、しっかりと頭に入れておくようにしましょう。

各債務整理のデメリット

それでは、最後にそれぞれの債務整理のデメリットも整理しておきましょう。これを頭に入れておく必要があります。

・任意整理
債務整理の中でも、比較的デメリットが少ないのが任意整理です。
あえてデメリットを挙げるとすれば、100%和解することができるとは限らないという点。裁判所は通さず、形としては債務者と債権者の間での交渉となります。もちろん、司法書士や弁護士に依頼することによって、自分で交渉するわけではありませんが、和解が成立しなかったり、解決までかなりの時間がかかるケースもあります。
また、個人再生と違って大幅な借金の減額は望めないという点もデメリットとして挙げられるでしょう。

・個人再生
大幅に借金を減額できる個人再生にもデメリットはあります。
任意整理と違って、債権を選んで整理するものを選ぶことはできません。住宅ローンだけは特則によって外すことができますが、それ以外のものはすべて整理されてしまうことになります。そのため、何らかのサービスの料金を滞納していた場合、それも債務として整理されることになりますので、契約解除となる恐れがありますので注意すべきでしょう。
また、保証人を立てている場合、請求がそちらにいくことになることも頭に入れておくべきでしょう。

・自己破産
自己破産のデメリットは、所有している財産を処分しなければならないという点。不動産などの高額な財産を所有している場合、そのデメリットはより大きなものとなるでしょう。逆に、財産がほとんどない場合、あまりデメリットにはならないかもしれません。
もし、不動産などを所有している場合は、任意処分するといった対策を取る必要があるでしょう。
また、借金の内容などによっては裁判所の判断で認められないケースがあるという点もデメリットといえるかもしれません。

まとめ

複数社からの借金はより深刻で大きな悩みとなってしまうもの。毎月の返済額も大きくなってしまいますので、返済が難しくなってしまうというケースも多いでしょう。
債務整理はそんな借金問題を解決してくれる手段のひとつ。取り返しのつかない状態になる前に必ず手を打つようにしましょう。
多額の借金となっても、必ず解決することができるはず。まずは司法書士や弁護士に相談して債務整理の具体的な方法を検討してみてください。

債務整理に強い三重県の弁護士